プロ野球の二軍戦やオープン戦の魅力

プロ野球の試合が放送されるのは主に一軍のみで、二軍戦やオープン戦はほとんど放送されません。厳密には、オープン戦は地元のテレビ局が放送したり二軍戦はインターネットで観戦できたりしますが、その露出度は一軍の試合に比べて非常に少ないです。やはり一軍よりもレベルが劣って迫力に欠けたり、看板選手の不在などで注目が集まりにくいですし、調整の意味合いもあるので勝ち負けが最優先事項ではないのです。

だからと言って面白くない訳ではありません。再調整中の有名選手を見られますし、球団の未来を担う若手のプレーを見るのも一つの醍醐味です。二軍戦で輝いている選手はいつか一軍に呼ばれますし、一軍でも他の選手に負けないくらい活躍すればファンとして嬉しいものです。若手が活躍すれば球団のレベルも底上げされることになるので、勝率が上がる可能性もあります。

右も左も分からない若手が徐々に活躍する過程を見るのも良いですが、崖っぷちの選手がいるのも事実です。入団から10年近く経ってもレギュラーを勝ち取れない選手は、いつ肩を叩かれるか分かりません。戦力外通告をされない為には二軍戦で結果を残して、一軍に呼ばれるしかないです。その為には死に物狂いでプレーしますが、そんな生き様を見ていると感動して心に響くものがあります。

二軍戦やオープン戦は基本的に調整の場ですが、それでも順位の決定や二軍ではファーム日本一選手権もあるので勝敗が全くの無意味という訳ではありません。